教員間暴行受け、陸上競技会で学校名アナウンス取りやめ「児童の安全最優先」

2019/10/26 13:24

神戸市教育委員会が入るビル=神戸市中央区東川崎町1

 神戸市立東須磨小(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題を受け、神戸市教育委員会などは、26日に同市須磨区のユニバー記念競技場で開かれる「市小学生陸上競技記録大会」で学校名のアナウンスを取りやめる。「児童の安全を最優先に考えた措置」という。 関連ニュース 児童見守り、ゆりのき台中1年生がボランティアで活躍 勉強や遊び通じて交流 中国・蘇州、邦人女性殴られ負傷 日本政府、安全確保を要求 <三田空襲80年 伝える、あの日の記憶>下校時、機銃掃射で兄を失った 当時5歳・仲畑直さん「白い上着が血で染まっていった」

 大会は子どもの体力アップやアスリート発掘などを目的に毎年秋に開き、今年も市立小学校と義務教育学校、特別支援学校の5、6年生約5千人が参加する。
 だが、東須磨小の問題発覚後、同校だけでなく周辺校にまで苦情電話が殺到し、報道やインターネット上への書き込みも加熱。今大会に限り、学校名でなく各校に割り振られた番号をアナウンスすることにした。
 対応は全校が出場する予選のみで、ベスト16以降は通常通り学校名をアナウンスする。市教委は「校名を聞くだけで児童が変な目で見られる恐れもある。子どもたちには普段の力を精いっぱい出してもらいたい」とし、会場警備も強化する予定という。(広畑千春)

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