東須磨小学校の前校長 現勤務校から市教委付へ

2019/10/31 10:18

神戸市教育委員会が入るビル=神戸市中央区東川崎町1

 神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、体調不良を理由に休んでいる前校長=4月に別の小学校に転任=を市教育委員会付とし、現在の勤務校に新たな校長を赴任させる方向で市教委が検討していることが29日、関係者への取材で分かった。 関連ニュース UCC、タンザニアのコーヒー農家を支援 生産量倍増目指す 万博国連館でイベント 空き家の給湯器盗が急増 神戸市長田区南部に集中、今年35件 被害の発覚遅れる 校舎内にレール設営、ミニ電車の旅 神戸・科技高で乗車体験会 親子連れら楽しむ

 前校長を巡っては、東須磨小の教頭だった2017年度、現在療養中の男性教員(25)に飲み会への参加を強要し、後に「パワハラと言われても仕方ない」と話したことが判明。さらに18年度には、別の教員から加害教員4人について「(男性教員への)ふざけが度を過ぎている」との訴えを受けながら、具体的な追及をせず、市教委にも報告していないなど、消極的な対応が明らかになっている。
 前校長は問題発覚後に現在の勤務校を休み、保護者に「12月末まで診療が必要と診断された」との説明文書を配布。現在は教頭が校長の職務代理を務めている。
 関係者によると、異動は11月1日付。ハラスメントを調べる外部調査委員会の聴取などもあり、市教委は前校長の早期復帰は難しく、このままでは学校運営に支障が出ると判断したとみられる。(井上 駿)

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