被害教員が公務災害申請へ 東須磨小・教員間暴行
2019/11/08 12:20
神戸市教育委員会=神戸市中央区東川崎町1
神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、被害を受けて精神的に不安定になり、療養中の男性教員(25)が8日、民間企業の労災に当たる「公務災害」に認定するよう求める申請書類を、市教育委員会に提出したことが関係者への取材で分かった。市教委は近く地方公務員災害補償基金に書類を提出する。男性教員側は、精神状態の悪化は学校での公務中に受けた度重なる暴力や暴言が原因として治療費の給付を求める。
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市教委によると、男性教員は採用1年目の2017年、当時の校長から飲み会への参加を強要されるなど、パワハラとみられる行為に直面。その後も家庭科室で加害教員に激辛カレーを食べさせられるなど、悪質な嫌がらせに悩んだ。
関係者によると、男性教員は今年春ごろから吐き気や睡眠障害、動悸などが強く出るようになった。加害教員への恐怖で次第に精神状態も悪化し、9月から仕事を休んで療養を余儀なくされている。
こうした心身の症状は、教員として公務をしている際の被害が原因だと男性教員は主張している。(佐藤健介)