教員間暴行「教師のブランド失墜」現役、OBら危機感

2019/11/25 17:28

 神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題を受け、神戸新聞社はその背景や再発防止策を探るため、兵庫県内の現役教諭や元校長による座談会を開いた。出席者は教員への信頼が揺らいだことに危機感をあらわにし、公務員としての身分保障に対する甘えや、学校現場の閉鎖性について赤裸々に語った。 関連ニュース 日本製麻 前社長の取締役、インサイダーの疑い 社内に調査委を設置 TikTokフォロワー330万人の「あああつし」さんが「バズる」こつ伝授 神戸で企業向けに講座 芦屋市長、ごみ処理巡り「神戸市との協働模索」 市議会で表明、単独での施設建て替え計画と並行

 座談会には、神戸、姫路市の市立中学校教諭(いずれも30代)と、県内公立中学校の元校長(60代)の男性3人が出席。今回の問題には「教師という仕事のブランドを失墜させた」「加害行為の内容が低レベル。先生がこういうことをするのか」などと、同じ教員として憤りを隠さなかった。
 その上で、民間企業出身の神戸市の教諭は「公務員で身分が保障されているという甘えが根底にあるのでは。身近な所に評価者(校長、教頭)がおらず、校内で目が行き届かなかったり、抑えが利かなかったりした部分もあったのではないか」と指摘。姫路市の教諭は「子どもたちに言いたいことが言えて、クラスも授業も思い通りに動かせる。そんな状況で(加害教員は)『自分のやっていることは正しい』と勘違いし、調子に乗ってしまったのでは」と述べた。(長谷部崇)

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