元教員「私へのパワハラ、報告書に反映されてない」教員間暴行の再調査を市長に要望
2020/02/27 20:32
記者会見で自身へのパワハラを訴える元女性教員(右)=27日午後、神戸市役所
東須磨小学校(神戸市須磨区)の教員間暴行・暴言問題の再調査を求め、同小に勤めていた元女性音楽教員(56)=垂水区=が27日、久元喜造市長あてに要望書を提出した。その後の記者会見で元教員は、「前々校長や前校長らにパワハラを受けたが、21日に公表された報告書には反映されていない」と主張。「市長部局の下に別の調査委員会を設置して」と訴えた。
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元教員は2017年度に東須磨小に着任。前々校長から「音楽会前に早く帰るというのはどうなんや」、前校長からは「俺に話し掛けるな」などと、何度も暴言を浴びせられたと話す。元教員は精神的に追い詰められて同年度末に退職し、現在は別の自治体で臨時講師をしているという。
17年度の時点で被害を訴えていたという元教員は「その時に教育委員会がしっかり調べていれば、今回の被害教員たちへの暴行・暴言も激化しなかった」と述べた。その上で、報告書をまとめた外部調査委員会のような市教委下ではなく、市長部局の調査委でもう一度調査するよう求めた。(堀内達成)