エッセー・評論

木皿食堂

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撮影・木皿泉

撮影・木皿泉

 私は、餅というものが、あまり好きではない。それを言うと「そんなヤツは許せん」と怒られたことがある。餅というのは、日本人なら好きで当然の食べ物なのか、とその時思った。

 子供の頃、年末になると祖父母の家で餅をつくのだが、その量は半端ではなかった。まず、つきたてのを大根おろしで食べて、家に帰るやいなや、やや固くなった小豆餡(あん)入りのを焼いて食べる。そこから我(わ)が家の主食は餅になる。雑煮はもちろん、正月が終わっても、トーストがわりに、きな粉餅やら磯辺巻きが毎朝出てくる。学校から帰ると、他に食べるものが見つかるわけもなく、餅をストーブで焼いて、砂糖をつけつけ食べたりした。そろそろカビてくるのではという頃になると、大きな鉢に水を張り、そこへ残った丸餅や砕いたお鏡を入れて保存し、1カ月ほどかけて家族で食べ尽くした。

2012/1/8

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