エッセー・評論

木皿食堂

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撮影・木皿泉

撮影・木皿泉

 テレビに一瞬、ピーナツの形をした最(も)中(なか)が映った。それが愛らしく思えて、ずっと気になっていたのだが、先日、大阪・梅田のデパートで見つけた。8個入りで、その外箱もまたピーナツの形をしていた。個別包装の模様から、手に取った重みまで、何から何まで自分好みである。私はアンコの類は、あまり得意ではないのだが、可(か)愛(わい)らしい空き箱を見ていると、また買いたくなる。これって、何だろうと思う。

 こういうのを「ジャケ買い」というのだろう。「ジャケ買い」の語源は、レコードの中身より、それを入れているジャケットのデザインにひかれて買ってしまう、というところからきているのだが、レコードそのものは、ジャケットもろとも、音楽のネット配信などに押されて絶滅の危機にある。それはつまり、手に取って慈しんだり、楽しんだりという行為もまた、なくなりつつある、ということだろう。

2012/6/3

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