窓に季節感じる絵手紙飾る 神戸・東灘のバス停前民家
2019/03/05 05:30
自宅の窓に絵手紙を飾る河野照夫さん(左)と絵手紙を描いた吉田光子さん=東灘区甲南町3
2月半ば、阪神バス「甲南本通」(神戸市東灘区甲南町3)のバス停前に、約20枚の絵手紙やカレンダーを窓に飾る民家を見つけた。スイセンやミカンなど季節の植物や「寒いけどがんばろう」という言葉が描かれている。なぜこの場所に?
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飾っているのは河野照夫さん(72)。3、4年ほど前、友人と通っていた絵手紙教室の講師吉田光子さん(71)=同区=に、自宅の窓に絵手紙を飾らせてもらえないかと提案した。「昼間のバスの利用者は高齢者も多い。季節を題材にすることも多い絵手紙やカレンダーを飾れば、季節感や曜日感覚を忘れないし、喜んでもらえると思った」と河野さん。
墨や専用の絵の具を使って草花、言葉を描き、月2回、河野さんに届けている吉田さん。「ほっとしたり懐かしんだりして、日々の活力になればうれしい」とほほ笑む。
梅の花と共に「早春の香り心安らぐ」としたためられた絵手紙は、季節の移ろいを感じさせてくれた。(吉田みなみ)