風に揺れるスミレたくましく 石垣と舗装路の隙間に群生

2019/04/10 05:30

石垣と舗装路の隙間で風に揺れるスミレの花=神戸市東灘区西岡本1

 神戸市東灘区西岡本1で、スミレがJR神戸線沿いの約85メートルにわたって紫色の花を咲かせている。観察を続ける愛好者は「市街地で人知れず、よくここまで増えたものだ」と驚いている。 関連ニュース <視>神戸・長田のベトナム人 難民「ボートピープル」らが寺院立ち上げ 甲南医療センター過労自殺 遺族が会見「医師を守れない病院に患者を守れるのか」 「数学・理科甲子園ジュニア」須磨学園中が優勝 準優勝は明石市立大久保中

 群生しているのは、JR摂津本山-住吉間の線路に沿う石垣と舗装路の隙間。4年前から観察している本山南中学校(同区田中町4)の理科教諭、石川昌史さん(56)は「種が飛んだり、根が地中で伸びたり、年月をかけて範囲を広げたのだろう」とみる。アリが種を運ぶこともあるという。
 「花の咲かない時季には目立たない草。地域で守っていけたら」と石川さん。指導する同校理科部でも、種を採取してプランターで増やす活動を続けるという。(吉田敦史)

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