令和元年度(上)勉強、グルメ 娯楽など発案
2019/09/16 11:26
グループごとにまず自己紹介。ご当地アイドルも参戦
3~5年後、若者たちが実現したいコトは?
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姫路の若者がまちへの思いや将来像について話し合う「第4回ひめじ創生カフェ」がこのほど、姫路キヤッスルグランヴィリオホテル(姫路市)で開かれた。高校生、大学生、社会人に加え小学生も初参加。市民総勢約100人が、小グループに分かれてタウンミーティングで意見交換し、地域活性化のアイデアを探った。
児童から社会人100人が参加
人口減少の中でも活力を維持するために姫路市が2016年に策定した「ひめじ創生戦略」の一環。若い世代が市政に参画する機会を設け、提案された意見を施策に反映する狙いがある。
4回目となった今回のテーマは「近未来のひめじで実現したい『コト』を描こう」。姫路に在住・在学・在勤、または市政に関心のある人たちがくつろいだ雰囲気で話し合う。後日、市の担当職員も加わって「深掘りフォロー会議」を実施し、市政に生かす道を探る。
冒頭、姫路市の髙馬豊勝副市長があいさつ。「今年は市制130周年の節目。新市長が就任し、今後10年間の指針となる総合計画を策定する年でもある。若い人がまちの魅力を認識し、働き、住むようになることが重要だ」と呼び掛けた。
続いて同市の福田宏二郎地方創生推進室長が「観光資源も自然も都会の利便性も兼ね備えた、住み良いまち。世界シェアトップの企業が多く、持ち家率は65%と高い。ゆとりあるライフスタイルが可能」と話した。
さらに兵庫県中播磨県民センターの河本明子県民交流室県民課ビジョン担当班長が、2030年の展望について説明し、姫路市のご当地アイドル「KRD8」の動画「やっぱり姫路に住まなきゃね」が上映された。
地域活性へグループ討議
議事進行のファシリテーターは甲南大経営学部経営学科の藤田順也准教授。「お互いの考えを否定せず、自由な発想で3年後、5年後の近未来の姫路のためにやりたいことを考えてほしい」と求め、①自分がしたいことを考える②5W1Hを明確に③積極的にメモを取る④参考になった人の意見は積極的に取り入れる-と議論の進め方を解説。第1ラウンドはグループごとにメンバーの自己紹介でスタートした。
参加者は5人ずつ20のテーブルに分かれ、まず姫路市でやりたい「コト」をできるだけ多く付箋に記入した。
「みんなで使える自習室」「夜まで開いているカフェ」「姫路ドームをつくる」など、思い思いの実現したい「コト」を書き込み、それらを「グルメ」「娯楽」などのテーマに分類した。
第2ラウンドではメンバーが入れ替わり、分類したテーマごとに「実現するのに必要なこと」について議論を深めた。「勉強」がテーマの場合、「みんなが使える自習室」や「フリースクール」の実現には、「お金」「駅近、学校前のスペース」「図書館」が必要という結果に。「娯楽」に分類された「テーマパーク」や「姫路ドーム」では「資金、土地、キャラクター」「一緒に作ってくれる人!」など。
第3ラウンドでは、さらにメンバーが入れ替わり、どんな具体的な取り組みが必要かを探った。最後にそれぞれ今日の議論の成果をシートに記入した。