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本番に向け、姫路城の周りで練習に励むランナー=姫路市本町(撮影・大森 武)
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本番に向け、姫路城の周りで練習に励むランナー=姫路市本町(撮影・大森 武)

本番に向け、姫路城の周りで練習に励むランナー=姫路市本町(撮影・大森 武)

本番に向け、姫路城の周りで練習に励むランナー=姫路市本町(撮影・大森 武)

<歴史刻む悲願の初開催>

 2月初めの早朝。姫路城周辺で、入念にストレッチをする人たちの姿があった。

 姫路市を拠点とするグループ「ブドウRC(ランニングコミュニティー)」。20~50代の約60人が所属、週に数回練習する。姫路城マラソンに出るメンバーもおり、踏み出す一歩一歩に、いつも以上に熱がこもる。

 「記念すべき初開催。待ち遠しい」。出場予定の会社員、坂口智康さん(30)が笑顔で白い息を弾ませる。

 心待ちにしているのはランナーだけではない。「フルマラソン開催は悲願やった」。そうしみじみと語るのは、姫路市陸上競技協会顧問の稲葉正一さん(83)。大学在学中に箱根駅伝に出場。卒業後は故郷の姫路に戻り長年、地元の陸上界を見守ってきた。「陸上は、姫路と縁の深いスポーツ」と力を込める。

◇  ◇

 「陸上王国」と称される兵庫県。播磨にも飾磨工業高や姫路商業高など強豪校が名を連ねる。古くは、飾磨工業高の岩本松雄、豊岡出身で播磨造船所(現IHI)所属の林田洋之介らが全国で活躍。最近は西脇工業高の高橋ひならも躍進する。

 「強さの秘けつは、練習の成果を発揮できる大会の多さにある」と話すのは、兵庫陸上競技協会副会長で姫路城マラソン実行委員会事務局の柳川昭男さん(76)。兵庫では、小学生から成人までが集い、60年以上の歴史を誇る「兵庫リレーカーニバル」が有名だ。

 姫路でも、五輪選手らを招いた「姫路城ロードレース」、家族向けの「姫路城下町マラソン」が開かれ、「幼い頃から経験を積み強くなった選手が多い」(柳川さん)という。

 シンクタンクのひょうご経済研究所(神戸市中央区)は「指導者の多くは陸上経験者」と指摘。選手から指導者へと続く良い循環を挙げ、「学生時代に受けた恩を、指導で地元に返そうと励む。強さを支えるのは郷土愛では」とも分析する。

 そうした歴史に、姫路城マラソンが新たな一ページを刻む。(宮崎真彦、末永陽子)

 「世界遺産姫路城マラソン」(神戸新聞社など共催)の号砲が22日に迫る。ランナーに「気分爽快」に走ってもらおうと奔走する陸上関係者や運営を支えるボランティア、おもてなしに意気込む市民らの思いを紹介する。

2015/2/17

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