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公園の片隅で代表ギャグを披露してくれたコヤゴ星人さん=大阪市中央区
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公園の片隅で代表ギャグを披露してくれたコヤゴ星人さん=大阪市中央区

公園の片隅で代表ギャグを披露してくれたコヤゴ星人さん=大阪市中央区

公園の片隅で代表ギャグを披露してくれたコヤゴ星人さん=大阪市中央区

 「ぐっとエナジー!」

 お笑いの聖地、大阪・なんば。寒風吹きすさぶ公園で、ランニングシャツ姿のその男性は渾身(こんしん)のギャグを披露した。フリーのピン芸人、コヤゴ星人さん(34)=大阪市出身=だ。

 姫路城マラソンをコスプレで走ることになった神戸新聞記者、井沢泰斗(28)は、芸人ながら、フルマラソンを2時間54分で走るというコヤゴさんの存在を知り、公園で待ち合わせたのだった。

 どうすれば、走りで人々を笑わせられるか。漠然と質問する井沢に、コヤゴさんは苦笑いして答えた。

 「自分はタイムで目立とうと頑張っているから、個人的にコスプレはちょっとね…。森脇健児さんも『マラソンに笑いはいらない』と言ってはるし」

 2006年に松竹芸能から漫才コンビ「カメレオン」でデビュー。ネタ番組を中心にテレビ出演を重ねたが、3年目以降は伸び悩み、09年に解散した。だが、初のフルマラソンで3時間25分の好記録を出し、「笑いの武器になる」と独力で練習を積んできた。

 松竹の元先輩芸人の言葉を引用して思いを語るコヤゴさんは真剣そのもの。週6日のアルバイトにライブ、練習と多忙な日々を送る「マラソン芸人」の言葉は重い。だが、気を落とした様子の井沢を気遣うように、こうも続けた。

 「ただ、中途半端が一番良くない。やるならがっつりコスプレして、必死な顔で走りきって。その姿がおもろいんじゃないですか」

 井沢は覚悟を決めた。

2019/2/18