生きるのヘタ会?×神戸新聞

投稿コーナー「私も生きヘタ?」

パニック障害公表のプロゴルファーささきしょうこさんに聞く

 漫画家細川貂々さん(宝塚市在住)と読者のみなさんでつくる「生きるのヘタ会? てんてん×神戸新聞」が、4月からパワーアップします。日曜日に週替わりで、「生きづらさ」を抱える当事者のインタビュー▽専門家のアドバイス▽みなさんの投稿紹介▽貂々さんのエッセー漫画-を掲載します。今月第1週の当事者インタビューは、パニック障害と自律神経失調症を公表している加古川市出身のプロゴルファーささきしょうこさん(24)です。

 -いつからですか。

 「中学生の時、全身がかゆく、ひどい動悸がし、パニック障害と診断されました。プロになり、2016年に初優勝して注目されるようになると、症状がどんどん悪化しました」

 「めまいでボールが二重、三重に見え、地面が揺れます。頭痛、動悸がし、夜も眠れなくなりました」

 -どうしましたか。

 「17年の冬に、自律神経失調症と診断されました。でも、心の病だと自分で信じられず、周囲にも言わないまま、薬に頼りました。大量摂取したために、幻覚、幻聴が出ました」

 -試合では?

 「人前に出るのも、ゴルフするのも怖くなり、スタート直前まで、泣いていました。キャディーさんに『何してるの』と言われるぐらい、ゴルフはめちゃめちゃ。なんとかホールを回った後、クラブハウスで大泣きし、バタンと倒れることもありました。18年途中まではどん底でした」

 -何が追い詰めた?

 「16年に初優勝し、もっと頑張らないと、と思いました。小学3年でゴルフを始めてから、しんどいのは甘えという考えもあり、息抜きができませんでした。『私にはゴルフしかない』と思い込み、でもゴルフが嫌になり、死にたいと思う日々でした」

 -支えになったのは?

 「コーチは『100パーセントは分かってあげられないけど…』と言いつつ、私の横にいて、黙って話を聞いてくれました。『大丈夫』などと励まされるより、安心できました。また、珍しく試合が休みになったときに友だちと遊びに出掛け、ギャラリーの目を離れて『私、普通の女の子でいられるんだ』と思える瞬間がありました。重りが取れた気がしました」

 「今のままじゃだめだ、と思い、大量摂取していた薬を減らしました。手足のしびれが落ち着き、体の感覚が戻ってきました」

 -18年10月に公表したのはなぜ?

 「周囲に打ち明けた時、『え?誰が?』と言われたんです。みんなが気づいていないだけで、しんどい思いをしている人はいるし、きっと自分だけじゃない、と思いました。私が公表することで少しでも理解が広がるなら、と思いました」

 -生活は変わりましたか。

 「忙しいときも時間を見つけて、動物園やカフェに行ったりし、息抜きするように心掛けています。体はちょっと疲れるけど、心が軽くなります。しんどいときは、しんどいと認めてゆっくりし、メリハリをつけるようにしています」

 -今はどう考えている?

 「1人がつらいなら、誰かの所に行って、話をすればいい。発作が出たら横になればいい。落ち込む日もあるけれど、付き合っていくしかない。それも全部引っくるめて、私なんだと思っています」(聞き手・中島摩子)

【ささきしょうこ】1996年6月生まれ。加古川市出身。2015年プロテスト合格。国内ツアー通算3勝。賞金ランク最高位は16位(18年)。「日本触媒」所属。加古川観光大使。




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