生きるのヘタ会?×神戸新聞

「生きヘタ?」ニュース

■体験しました「生きるのヘタ会」前編

  • 印刷
記事
拡大
参加者が輪になって座り、生きづらさを語り合う「生きるのヘタ会?」=宝塚市立中央図書館
記事
拡大
「生きるのヘタ会?」の会場で、参加者に配布される紙 
記事
拡大
宝塚市立中央図書館で開かれている「生きるのヘタ会?」の看板=宝塚市清荒神
記事
拡大
輪になって語り合う「生きるのヘタ会?」の会場=宝塚市立中央図書館(撮影・藤家 武)

宝塚市立中央図書館で月1回開かれている「生きるのヘタ会?」の取材に出掛けた記者は、細川貂々(てんてん)さんに「参加してみませんか?」と誘われ、ドキドキしながら参加することに-。

図書館の一室、当日集まった初対面の14人が輪になって座ります。

「いつ出て行ってもいいし、また入ってきても、だまっていてもかまいません」など、4つの決まりごとを書いた紙が配られます。

午後2時半。「進行させていただきます。細川貂々です。よろしくお願いします」のあいさつで、「生きるのヘタ会?」が始まりました。

「きょう呼ばれたい名前と体調、話したいことを一言ずつお聞かせ下さい」とてんてんさん。順番に名前などを言い、てんてんさんと図書館スタッフの女性がホワイトボードに書いていきます。

女性の「ココア」さんや「レモン」さん、男性の「のぶ」さんや「かず」さん。体調は、いい人やお腹の調子が悪い人、「睡眠の質が最近良くない」人など、さまざまです。

「完璧主義をどうやって手放したらいいのかを話したいです」という男性や、コロナの話をしたいという女性もいました。

最後、私の順番が回ってきました。

私は40代前半で、小学生と保育園児の姉妹を育てています。

呼ばれたい名前は、「まあちゃん」にしました。話したいことは…

「子どもに対して、自分の価値観を押しつけているように思うことがあります。自分は根性でなんとかしようとしてきたタイプで、それを子どもに求めている自分がいる。良くないなぁーと思います。皆さんはどうなのか知りたいです」と言いました。

続いて、てんてんさんが「ぜひ話したいです、みたいな人は挙手を」と呼び掛けますが、皆さん緊張気味です。

では…と、「完璧主義」の男性に話してもらうことになりました。

30~40代とみられる男性が話し始めました。

「仕事で、こういうものを作ってほしいと言われたとき、どこまでやればいいのか。きちんと細かく作りたいけれど、納期とのバランスもある。完璧主義なのは、自分を承認してほしかったり、評価してほしかったりするからだと思う。皆さん、どうバランスを取っているのかなって」

「ご意見ある方いますか?」とてんてんさん。

男性の話を、うんうんと、うなづきながら聞いていた別の男性が手を上げました。

「私もこだわってしまうので、親近感です。私も困っています。生きるのがヘタじゃない人は、仕事をほかの人にうまく割り振りしたり、”ボール”をすぐにパスをしたりする。でも、私はずっとボールを持ってしまいます」と共感を寄せました。

続いて、中年女性が「私は年を取ってから、だんだんと、あんまりこだわらなくなってきたかな。他にやりたいことがあり、時間がもったいないと思うようになったのかも」。

ホワイトボードにコメントが増えていきます。

この日集まったのは、毎月参加しているという2人を除き、初対面の人たちです。

年齢も、住んでいる場所も、仕事も、家族構成も、明かされません。

それでも、一人一人が自分の悩みを打ち明け、話がどんどん進んでいくことに、初参加の私は、ちょっとびっくりしてしまいます。

「完璧主義」の男性が続けます。

「捨てる事って大事だな、と最近思うんですけど…。企画書を作るにしても、『これぐらいやった』と思えるまで膨大な調査をしてしまいます。資料を集めたら、次は、それをいつまでたっても捨てられない。全部を網羅しようとしないのが大事なんですよね。そういうこと思うんだけど、忘れちゃうんですよね。皆さん、ありがとうございます」。

男性はさらに、月に何度もある自治会役員の会合もすべて出席しないといけないと考え、しんどくなっている、と話しました。

「全部ちゃんとしなきゃいけない、というのを、どうやって手放したらいいか…」というつぶやきに、数人がうなづきました。

続いて発言した女性。「新型コロナウイルスに感染しているかどうかは知りたいけれど、生活への影響を考えると不安で」。

「私も」という意見や、そもそもコロナ禍で「外出する人、しない人とか、価値観のぶつかりでピリピリしますよね…」というコメントがつながっていきました。

さらに、職場で相談を受けたとき、上手な寄り添い方が分からない、という男性の悩みもありました。

「生きるのヘタ会?」は、1時間です。

30分ほどして肩の力が抜けてきた私は、初対面の相手と語り合い、ときに共感したりする心地よさを感じていました。

詳しく知らないからこそ本音が言えるし、相手に対して客観的になれるのかもしれません。

そして、いよいよ、てんてんさんが私を指名しました。

(続く)

天気(6月16日)

  • 24℃
  • ---℃
  • 70%

  • 23℃
  • ---℃
  • 70%

  • 24℃
  • ---℃
  • 70%

  • 24℃
  • ---℃
  • 70%

お知らせ