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■コロナ禍「生きづらさ」どうすればいい 兵庫教育大大学院の岩井圭司教授に聞きました

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岩井圭司教授

 新型コロナウイルスの感染が急拡大し、兵庫県に3度目の緊急事態宣言が発令されています。日常生活が大きく制限され、心身ともに疲れを感じている人は少なくないと思います。コロナ禍の「生きづらさ」とどのように向き合えばいいのか、兵庫教育大大学院臨床心理学コースの岩井圭司教授(59)=精神医学=に聞きました。

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 コロナ禍では孤立し、孤独感に襲われがちです。さらに「第4波」と長引いていることで、不安に加え、消耗感や疲弊感もあります。

 そんな中、コロナ禍で仕事が休みや在宅勤務になり、「前のようにバリバリと仕事をしていないから、疲れるのはおかしい」と話す人がいます。でも、普通にバリバリと仕事をするよりも、この状況はストレスがかかっているのです。

 仕事ができないというのは、しんどいことです。充実感がなく、自己評価や自分に自信を持つ「自己有能感」が下がってしまいます。人は、仕事をしたり、勉強をしたりして、「まんざらでもないな」などと、自尊感情を補給しながら生きています。その補給が少ないと、社会の役に立っていないとか、生きていても仕方がないとか、考えてしまいます。

 そういうときは、自分を支える「ささいなこと」を積み重ねることが大事です。

 例えば、球根から花を育てて、うまく育てば「俺ってセンスいいな」と思ったり、俳句や短歌を詠んだり。私の場合は、朝に「オムレツがうまく焼けた」とかです。

 自分が「しんどく思っていること」を、休むことも大切です。仕事のことばかり考えてつらいなら、体を動かしてみる。部屋の模様替えとか、花壇をいじってみるとかしてみてください。

 そしてとにかく、1人で心の中だけで考えないことです。思考が同じ所をグルグル回って煮つまり、「自分だけがこんなことに…」などと考えてしまいます。

 しんどい思いを話したり、書いたりして外に出せば、考えを整理でき、客観化できます。

 それを誰かと共有し、「みんな似ている」と思えたり、交流したりする手段は、多ければ多いほどいいと思います。そうすることが、心の休息にもつながります。(聞き手・中島摩子)

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