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■発達障害があり、コミュニケーションが苦手という人との接し方について兵庫教育大大学院の井澤信三教授に聞きました

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「配慮の仕方は、いくつか案を出しながら本人と相談して」と話す井澤信三教授=加東市下久米(井澤教授提供)

 7月初めにインタビューを掲載した神戸女学院大音楽学部4年の西濱優衣香さん(22)=宝塚市=は、発達障害があり、コミュニケーションが苦手だと悩んでいました。どうすればいいのでしょう? 発達障害のある本人や家族を支援する兵庫教育大大学院特別支援教育専攻の井澤信三教授(52)に話を聞きました。

 -西濱さんは自閉症スペクトラム障害(ASD)などと診断され、複数での会話が苦手です。

 「ASDの場合、みんながしゃべり合う場面になると、話している人に注意を向けたり、聞き分けたりするのが難しい、ということがあります」

 -どうすれば?

 「発達障害のある人だけが耐えたり、一方的に努力したりする必要はないんです。周りの人も努力する。つまりは、ちょっと配慮することが必要です。コミュニケーションや人間関係は、相互の関係。どちらかの問題ではありません」

 「周りの人の配慮の一つとして、話し始めるときに『私が話すよ』と言う。肩をたたいて知らせる。また、マイクを持つことで、話す人が明確になり、話が重なるのが減ります。本人が、こうしてほしいと頼むことも大事で、頼みやすい世の中になってほしいです」

 -発達障害とは。

 「ASDのほか、注意欠陥多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)があります。私はそれらを『脳のタイプ』と言っています。程度の差はあれ、誰もがみんな脳のタイプに特性がありますよね。例えば、世界史の登場人物を覚えるのが苦手とか、よく道に迷うとか…。程度が大きいと、発達障害と診断されたりしますが、ASDでも一人として同じ人はいません」

 「いろんな人がいる。それを前提に、周りの人が配慮をし、本人がやりたいことを積み重ねていけたら、生きづらさは減るように思います」(聞き手・中島摩子)

〈相談先紹介〉

 ◆ひょうご発達障害者支援センタークローバー

 センター(担当=東播磨・淡路)TEL079・254・3601▽芦屋ブランチ(阪神南)TEL0797・22・5025▽宝塚ブランチ(阪神北)TEL0797・71・4300▽加西ブランチ(北播磨・丹波)TEL0790・43・3860▽上郡ブランチ(中播磨・西播磨)TEL0791・56・6380▽豊岡ブランチ(但馬)TEL0796・37・8006

 ◆神戸市発達障害者支援センターTEL078・382・2760

 

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