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■家族が精神疾患の人への支援を続ける大阪大の蔭山正子教授に聞きました

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「苦しいのは一人じゃないと気づいたり、泣くことも癒やし」と話す大阪大の蔭山正子教授=大阪府吹田市山田丘(蔭山教授提供)

 長男が精神疾患を抱え、「支える側もしんどい」と苦悩する母親「そっちじゃない方さん」(60)のインタビューを、1日に掲載しました。第2週では、子どもや親、配偶者に精神疾患がある家族の支援に約25年間取り組んできた元保健師で大阪大教授の蔭山正子さん(50)=公衆衛生看護学=に話を聞きました。

 -そっちじゃない方さんは、職場などで長男のことを話していないそうです。

 「一人で抱え、孤立している人が多いです。精神疾患のことは分かってもらえないと考えたり、思い切って話しても傷つくことを言われたり。相談に行くのに何年もかかる人もいます」

 「孤立していると、精神疾患がある本人と家族だけの生活で、悩みばかりになってしまいます。本人が外に支援を求めるのは難しいこともあり、家族が外に出て、保健所や家族会などとつながり、情報を得ることが重要です。そうすると本人への対応にも変化が起きてくる。家族が孤立しないでいることが本人のためにもなります」

 -家族のつらい気持ちはどうすれば?

 「人と比べたり、考えていた人生プランと異なったりし、家族も傷ついています。癒やすことができるのは、同じ立場の人が集う家族会だと思います。自分の話をし、『私もそうだったよ』『つらかったね。頑張ってきたよね』と返ってくる。そうして自分をいたわることが第1段階です」

 -次の段階は?

 「セルフスティグマ(内なる偏見)の気づきです。例えば、疾患を恥ずかしいと思っていた自分を見つける。家族会での他の人の発言がきっかけになったりします。時間はかかるけれど、内省を繰り返し、考え方が変わることで、新しい人生に向かっていけるのだと思います」(聞き手・中島摩子)

<相談先紹介>

 ◆兵庫県精神福祉家族会連合会・電話相談 土日、祝日を除く平日10~12時、13~15時。TEL078・891・3886

 ◆神戸市精神障害者家族連合会・家族による家族電話相談 祝日を除く金曜日10~15時。TEL078・954・5012

 

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