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■「自分の弱さ出せて、受け入れられる社会に」 「不安症」について専門家・小塩靖崇さんに聞きました

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メンタルヘルスについて語る小塩靖崇さん=東京都内(提供写真)

 2月のテーマは「不安症」です。1週目はプロ野球オリックス・バファローズのコーチ小谷野栄一さん(41)に話を聞きました。2週目は国立精神・神経医療研究センター=東京都=の研究員で、メンタルヘルス(精神面の健康)に詳しい小塩靖崇さん(35)です。

 -不安症とは?

 「パニック障害や社交不安障害などがあり、精神疾患の中で患者数が一番多いです。不安は誰にでもある自然な現象です。ただ、不安の強さがいつものその人よりも強く、目まいなどの症状が長引き、日常生活が送れなくなる場合は、専門家の支援が必要です」

 -周囲にできることは?

 「その人が不調な時、話しやすい環境を作ること。話してくれた時には否定しないことです。本人は言葉にすることで整理され、自分のことが理解できます。年齢や仕事、家族構成をもとに『こうあるべき』にとらわれ、不安になっていることもあります。でも、それは自分で思っているだけで、人に話せば意外とそうじゃないかもしれません」

 -日本ラグビーフットボール選手会と「よわいはつよいプロジェクト」を進めていますね。

 「ラグビー選手251人に実施した調査では、42・2%がメンタルヘルスの不調を経験していました。伝えたいのは、メンタルヘルスを自分ごとに、ということです。精神疾患になる人の割合は4人に1人、5人に1人と言われていて、誰もがなり得ます。自分はもちろん家族や友だち、大切な人がなる可能性もある。人生において関わらないことはありません」

 「心の様子を人に語ることは弱い人がやること-と、捉えられている傾向があり、それが健康や幸福の妨げになっています。でも、自分の困ったことや感じたことを、きちんと言葉にして周囲に伝え、周囲の協力を得て物事に取り組んでいる人はすごく強い。弱さをさらけ出せて、弱さを受け入れられる社会になってほしいです」(中島摩子)

 【よわいはつよいプロジェクト】 2020年9月から、日本ラグビーフットボール選手会と国立精神・神経医療研究センターが取り組む共同プロジェクト。インターネットサイト(https://yowatsuyo.com/)で、メンタルヘルスをテーマにしたアスリートらのインタビューを紹介するほか、学校訪問も行っている。

 

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