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■「人生を主人公として生きて」精神疾患の親がいる子の支援について横浜創英大の横山恵子教授に聞きました

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「親を支援すると、子どもも安定する。親子丸ごとの支援が大切」と話す横山恵子教授=横浜市緑区、横浜創英大(提供写真)

 「生きるのヘタ会?」の3月のテーマは親子関係の悩みです。第1週の当事者インタビューでは、精神疾患のある母親の価値観の押し付けに悩んだ男性会社員「あたやんさん」(50代)が登場しました。精神疾患の親がいる子どもの生きづらさや、その支援が今、クローズアップされています。大阪などで支援に関わる横山恵子・横浜創英大教授に聞きました。

 -どんな生きづらさ?

 「精神疾患の親がいる子どもは多いはずなのに『忘れられた存在』とも言われます。日常的に家事や家族の世話をする『ヤングケアラー』もおり、ストレスが高い日常が当たり前で、自身では問題に気づきにくい。相談する発想がなかったり、暗黙のうちに家のことは話してはいけないと思ったり。家族で何とかしようと抱え込むほどに社会から孤立してしまいます」

 「精神疾患に限りませんが、親子だからこそ距離の取り方が難しいですよね。子どもは理不尽さを感じたり、親を憎んだりするけれど、心配もしている。自分は親と共の人生だと考え、自分の人生を生きることが難しくなります。『自分は親の脇役でしかない』と語った人もいました」

 -大人になってからは?

 「人に頼ることができずに仕事を抱えがちだったり、自己肯定感が低かったりし、生きづらさは続きます。感情にふたをして生きてきたために、自分の気持ちが分からないという人もいます」

 -必要な支援は?

 「2018年、精神疾患の親に育てられた子どもの自助グループ『こどもぴあ』が発足しました。参加者は10代から60代まで幅広く、大阪にも拠点があります。共感し合えるだけでなく、先を歩く仲間に出会い、未来が見える。自分の体験が人の役に立つという経験は、自信にもなります。そうして、自分の人生を主人公として生きる力を取り戻してほしい。まずは仲間とつながってほしいです」(聞き手・中島摩子)

     ◇

 【自助グループ「こどもぴあ」】精神疾患のある親に育てられた子どもが集まり、つながる場所として開設された。2018年4月には、大阪を拠点に「こどもぴあ大阪」ができ、2~3カ月に1度、当事者が語り合う集いを開いている。ホームページは「こどもぴあ」で検索する。

 

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