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■「読み書き障害」について宮城学院女子大の梅田真理教授に聞きました

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「周りがいち早く気づいてあげることが大切」と話す宮城学院女子大の梅田真理教授(提供写真)

 発達障害や特別支援教育について研究する宮城学院女子大教育学部の梅田真理教授(61)に、読み書き障害の特徴や支援法について聞きました。

 -「読み書き障害」とは?

 「学校生活や社会生活を送ることができて知的な遅れはないのに、読むことや書くことに困難がある場合が読み書き障害です。脳の機能障害が推定されますが、脳のどこに障害があるのかは特定できていません。ほかの障害や環境によって生じるものではありません」

 -周囲の人はどうやって気づく?

 「小学校からは集団で授業を受けるようになり、宿題をする機会もあります。周囲が読み書きの力を求めるようになり、求めるものに応えられないと、周囲が気づき始めます。実際に、担任の先生が読み書き障害のある児童に対して『遅れがある』と思うにとどまり、小学3年生まで『障害がある』とまでは分からなかった例や、中学生になるまで『知的な遅れ』として認識されていた例もあります。そのままにされていたことで不登校につながったり、進路選択を狭めてしまったりすることもあります」

 -教育現場、社会全体で求められる支援は?

 「教育現場としては、何よりも早く気づいてあげることが大切で、それが担任らの役目です。障害のある児童を同じ先生が長く見続けるわけではないので、周囲の先生と共有することが重要です。支援は学級担任が個々に行うものではなく、校内支援体制の中でチームとして行うべきです。公立の小中学校には特別支援教育コーディネーターなどが設置されていますが、支援体制が整っていない学校も多く、校内体制を確立し、正常に機能させることも求められます」

 「社会全体としては、読み書き障害があるということを認識し、一人一人が障害について知識を深めることが大切です。教育現場だけでなく、一般市民も支援者であることを分かってもらいたいです」(聞き手・浮田志保)

 

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