尼崎連続変死 茉莉子さん事件 康司被告「暴行ほぼ毎日」
2015/01/27 10:22
尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の次男、角田優太郎被告(28)の裁判員裁判第18回公判が15日、神戸地裁で開かれた。尼崎のマンションの物置で亡くなった仲島茉莉子さん=死亡時(26)=に対する殺人と監禁罪の審理で、夫の仲島康司被告(45)が14日に続き証人として出廷した。
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康司被告によると、2008年6月、茉莉子さんと東京や沖縄へ逃げたが、美代子元被告に見つかって連れ戻され、2人とも物置に閉じ込められた。康司被告は2カ月弱で出してもらえたという。
物置での虐待について、康司被告は「殴る蹴るの暴行はほぼ毎日。2人とも裸にさせられ、トイレはバケツだった」と証言。正座を崩したり、水を勝手に飲んだりすると、室内のモニターで監視する元被告が怒鳴りながら飛んで来たという。「優太郎被告は飲食制限などの虐待を分かっているようだったか」という検察官の質問に「同じ家で過去に虐待された人を見ているはずで、知っていたと思う」と答えた。
茉莉子さんは04~06年にも逃亡していたとされる。康司被告によると、茉莉子さんは元被告に「(逃亡中は)質素な生活だった」と説明していたが、07年4月ごろに優太郎被告らが茉莉子さんの携帯電話を調べ、食い違う点が発覚。元被告が激怒し、虐待を受けるようになったという。