尼崎連続変死　瑠衣被告「虐待優太郎も見ていた」

　尼崎連続変死事件で、角田優太郎被告（２８）の裁判員裁判第１９回公判が１６日、神戸地裁であった。２００８年にマンションの物置で、仲島茉莉子（まりこ）さん＝死亡時（２６）＝を監禁、殺害したとされる事件などの審理があり、優太郎被告の妻で、茉莉子さんの妹、角田瑠衣被告（２９）が証人出廷した。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕　神戸・西区　介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死　死因は窒息死　首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死　個室トイレで従業員が発見

　瑠衣被告によると、茉莉子さんは角田美代子元被告＝自殺時（６４）＝の虐待に耐えかねて夫の仲島康司被告（４５）と逃亡。連れ戻された０８年７月から物置に入れられ、１２月に死亡した。
　瑠衣被告によると、飲食・睡眠を制限される虐待や暴行で衰弱する茉莉子さんの様子を物置内のカメラで監視。瑠衣被告は「映像がよく夕食時に部屋に流れていた。優太郎も見ていた」と述べた。
　また、優太郎被告が茉莉子さんの衰弱を認識していたかどうかについて、「優太郎は傷だらけの姉を外に連れて行くのを拒んだ。周りの目を気にしていた」とした。