尼崎連続変死 茉莉子さん「衰弱死の可能性高い」救命医証言

2015/01/27 10:24

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の次男優太郎被告(28)に対する裁判員裁判第22回公判が23日、神戸地裁であった。2008年12月にマンションの物置で亡くなった仲島茉莉子さん=死亡時(26)=への監禁、殺人罪などを審理。検察側証人として救命医が出廷し、死因について「衰弱死の可能性が高い」と述べた。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 救命医は死亡前の茉莉子さんの写真や、これまでの証人の証言を基に推定した。茉莉子さんが飲食制限などの虐待で低栄養状態になり、冬場の物置で薄着を強いられ低体温症を発症した可能性を指摘。「臓器の機能不全に陥ったのでは」とした。
 また、マンションに一時出入りしていた女性も出廷。美代子元被告の指示で、家族のいるリビングに裸で現れた茉莉子さんの様子を「ガリガリで、ご飯を食べていないやせ方だった」と振り返り、「裸で出てくるなんておかしいと思ったが、美代子おばちゃんが怖くて通報できなかった」と話した。

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ