「優太郎被告は解離性障害」 弁護側証人の精神科医証言
2015/01/27 11:37
尼崎連続変死事件で、殺人などの罪に問われた角田優太郎被告(27)の裁判員裁判の第7回公判が3日、神戸地裁であった。優太郎被告を診断した精神科医が弁護側の証人として出廷し、「被告は、自分が自分であるという感覚が失われる『解離性障害』」と証言した。
優太郎被告は、親類などが被害者に振るった暴力などについて「よく覚えていない」と話したという。精神科医は、幼少期に母親の角田美代子元被告=自殺当時(64)=から受けた虐待を原因に挙げ「不快なことを見たり聞いたりしても、意識に残らず忘れてしまう」と分析。弁護側はこれらの症状が、各事件での行動に影響したと主張している。
一方、検察側証人の精神科医も出廷。弁護側医師の診断手法について「診断にかけた時間が短く、プロセスも不十分」と述べた。