尼崎連続変死・仲島被告公判 検察側「監禁自体が殺人行為」
2015/01/30 20:54
尼崎連続変死事件で、2件の殺人罪などに問われた仲島康司被告(45)の裁判員裁判第2回公判が30日、神戸地裁であった。マンションのベランダ物置で監禁、殺害されたとされる妻茉莉子さん=死亡時(26)=事件などを審理。検察、弁護側の冒頭陳述があった。
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検察側は、仲島被告が茉莉子さんを監視カメラ付きの物置に閉じ込める状況を受け入れていたと指摘。角田美代子元被告=自殺時(64)=らによる虐待は「仲島被告らの監視がなければ継続不可能だった」とし、衰弱した茉莉子さんを監禁すること自体が「殺人行為だ」と主張した。
弁護側は、仲島被告も元被告の命令で茉莉子さんと3カ月間物置に入っていたことを挙げ「物置の中でも、出されてからも、茉莉子さんを監視したことはない」と反論。「監禁被害者の立場だった仲島被告の言動が他の共犯者に影響を及ぼすとは考えられない」とし、「元被告らの殺人・監禁を手助けしたほう助犯にとどまる」と述べた。