優太郎被告 食事や飲食制限「知らなかった」 尼崎連続変死

2015/01/28 20:43

 尼崎連続変死事件で、殺人罪などに問われた角田優太郎被告(28)の裁判員裁判第23回公判が28日、神戸地裁であった。2008年、相次いでマンションのベランダ物置で亡くなった安藤みつゑさん=死亡時(67)=と仲島茉莉子さん=同(26)=の事件の審理で、弁護側の被告人質問があった。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 同年7月から続いていた茉莉子さんへの虐待について、優太郎被告は「生活費を稼ぐため連日パチンコに出掛けており、食事や睡眠制限などは知らなかった」。同年8月、茉莉子さんが夫の仲島康司被告(45)から激しく殴られた際、別の親族は「優太郎もボクシング観戦のようにふざけて見ていた」と証言したが「虐待場面を見るのは嫌で、見たのは始めだけ」と否定した。
 安藤さんについては「おばあさんか乳母のような存在だった」とした上で同年11月、物置に閉じ込められた際、母親の角田美代子元被告=自殺時(64)=に「出してあげて」と頼んだが、却下されたと述べた。

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