仲島被告「自分は加害者側」 尼崎連続変死

2015/02/26 19:44

 尼崎連続変死事件で、2件の殺人罪などに問われた仲島康司被告(45)の裁判員裁判第13回公判が26日、神戸地裁で開かれた。起訴された3事件を通じた被告人質問があり、康司被告は「苦しんで亡くなった被害者に、一生かけておわびしたい」と謝罪した。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 康司被告は、当時住んでいたマンション8階のベランダで、角田美代子元被告=自殺時(64)=の背中を押して突き落とそうと考えたことがあったが、できなかったという。「美代子がいなくなれば、自分は解放されるとずっと思っていた」と振り返った。
 男性裁判員は「美代子元被告と出会い、あなたも人間関係を壊され、振り回された。自分は加害者、被害者のどちらと思うか」と質問。康司被告は「僕も虐待されたが、(起訴された3事件で)3人もの人が亡くなっており、被害者というより加害者側だった」と答えた。
 この日で証拠調べが全て終了。27日に論告求刑と最終弁論がある。

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