手錠に25キロの重し 仲島被告、虐待振り返る 尼崎連続変死

2015/02/19 23:09

 尼崎連続変死事件で、仲島康司被告(45)の裁判員裁判第10回公判が19日、神戸地裁であった。2011年7月に死亡した橋本次郎さん=当時(53)=事件の被告人質問で、康司被告が次郎さんへの虐待を振り返った。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 起訴状によると、次郎さんはマンションベランダの物置に入れられ、手錠やロープで緊縛の上、暴行され、2日後に死亡したとされる。
 康司被告は、角田美代子元被告=自殺時(64)=の指示で、後ろ手に掛けた手錠を約25キロの重しに結わえ、正座させた状態の両脚も縛り付けたなどと供述。「亡くなるまでに5、6回はきつく縛り直した」と述べた。
 虐待の原因は、次郎さんが角田家で当時暮らしていた少女にいたずらしたこととされ、康司被告は「僕も初めは次郎さんへの怒りがあった」とし、「亡くなる前日、弱ってふらつく次郎さんに美代子が激しく暴行した時、死ぬんじゃないかと思った」と話した。


神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ