尼崎連続変死事件公判 3被告の弁護側無罪主張
2015/05/29 23:42
尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義妹三枝子被告(62)ら親族3人の裁判員裁判第7回公判が29日、神戸地裁であった。2007年、逃亡先の和歌山から尼崎へ連れ戻したとされる皆吉初代さん=死亡時(59)=事件の審理が始まった。
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初代さんは03年に元被告から虐待され、和歌山に逃亡した。検察側は冒頭陳述で、元被告らは8人の集団で初代さんの元へ押しかけ、寮の部屋で取り囲むなどして脅し、連れ戻したと指摘。「3被告も過去の虐待経緯から初代さんが怖がることや、元被告が再び初代さんを虐待対象にすると分かっていながら同行したり、事前に居場所を調べたりした」として加害目的略取や同ほう助罪を主張した。
3被告の弁護側は「事前に初代さんを連れ帰る意図を元被告から聞いていないし、初代さんは自分で帰ることを決めた」といずれも無罪を主張した。
この日は初代さんの次女角田瑠衣被告(29)が証人出廷。03年の初代さんへの虐待について3被告とも「必ず目撃していたはず」と振り返った。