尼崎連続変死 瑠衣被告「遺体対面で2人は演技」

2015/05/15 23:03

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義妹三枝子被告(62)ら親族3人の裁判員裁判第3回公判が15日、神戸地裁であった。2005年に沖縄で転落死した角田久芳さん=当時(51)=に対する殺人、詐欺罪の審理で元被告の義理の娘、瑠衣被告(29)が検察側証人として出廷した。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 瑠衣被告は「家計が苦しく、保険金を手に入れるため、角田家全体が久芳さんに死んでもらうよう頼んだ」と証言。久芳さんが逃げた際、三枝子被告や鄭頼太郎被告(65)も勤務先などを訪ねて行方を捜したとした。
 沖縄での転落死後、病院で遺体と対面した際には、三枝子被告が「久芳君」と顔に手を添えて涙ぐみ、鄭被告は「何でこんなことになったんや」と言ったという。瑠衣被告は「こんな時に演技できる2人はさすがやなと思った」とし、その後、病院関係者のいない時に鄭被告と目が合うと「少し笑って舌を出していた」と明かした。

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