尼崎連続変死 次郎さん事件審理開始、検察側は共謀主張

2015/07/16 11:54

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の親族3人の裁判員裁判第20回公判が15日、神戸地裁であり、岡山県の海から遺体で見つかった橋本次郎さん=死亡時(53)=への逮捕監禁、殺人、死体遺棄罪の審理が始まった。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 3被告が起訴された5事件で最後の審理。次郎さんは2011年7月25~27日、ベランダの物置で監禁、虐待され死亡したとされる。遺体はドラム缶にコンクリート詰めにされ、12年10月の海中捜索で発見。弁護側は死体遺棄罪のみ認めている。
 検察側は冒頭陳述で「3被告は手錠を使った緊縛など監禁状態の過酷さを認識しながら加担した」と元被告との共謀を主張。弁護側は「積極的に関わっていない」とし、殺人はいずれも無罪、逮捕監禁は無罪やほう助罪を主張した。

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