尼崎連続変死公判 瑠衣被告「元被告、本当に殺すと思った」

2015/07/17 19:25

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の親族3人の裁判員裁判第22回公判が17日、神戸地裁で開かれた。岡山県の海から遺体で見つかった橋本次郎さん=死亡時(53)=に対する逮捕監禁、殺人、死体遺棄罪の審理があり、元被告の義理の娘、瑠衣被告(30)の証人尋問があった。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 次郎さんへの虐待は2011年7月、角田家で生活していた住人とのトラブルが原因で始まったとされ、瑠衣被告は当時の美代子元被告が「『絶対許さんからな、殺したるから待っとけよ』と言っていた」と証言。元被告の様子も「これまでと怒り方が違って、本当に殺すんじゃないかと思った」とし、3被告も同じ認識を持っていただろう、との思いを明かした。
 当時の角田家の住人と元被告の関係についても言及し、「パチンコに行くことで、美代子を避けていたように感じた」「美代子と家族の足並みはそろっていなかった」と述べた。

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ