尼崎連続変死 美代子元被告の長男、夫「次郎さん死ぬと思わず」
2015/07/31 12:31
尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の親族3人の裁判員裁判第24回公判が23日、神戸地裁で開かれた。2011年7月にマンションベランダの物置で死亡した橋本次郎さん=死亡時(53)=の事件で、前日に引き続き被告人質問があった。
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元被告の養子で長男の健太郎被告(33)は、次郎さんが角田家で預かっていた子どもとトラブルを起こした後、「死ぬしかないな」と激怒する元被告の様子から「瞬間的に殺意を感じた」と供述。一方で「時間がたてば美代子の怒りも静まると思った」「日を置いて(次郎さんのために)許しを請おうと思っていた」と振り返った。
元被告の内縁の夫鄭(てい)頼太郎被告(65)は「美代子から『(物置の)扉が開かんように考えて』と指示され、つっかえ棒を置いた」といい、資材置き場まで丸太を取りに行った時に「『角材やと緩んでしまう』という会話を聞き、丸太に次郎さんが縛り付けられると予想した」と話した。
次郎さんは2日半にわたって監禁されて亡くなったとされるが、2被告とも「死ぬとは思わなかった」と話した。