尼崎連続変死 初代さん事件 検察側「李被告が頭揺さぶった」

2015/09/02 20:41

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理のいとこ、李正則被告(41)の裁判員裁判第6回公判が2日、神戸地裁であった。2009年6月に死亡した皆吉初代さん=死亡時(59)=に対する傷害致死罪などの審理が始まった。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 初代さんは08年3月、大阪市のパチンコ店駐車場に停車中の車内で意識不明となり入院。1年3カ月後に死亡した。意識不明となる直前、李被告が初代さんの頭を揺さぶる暴行を加えたかどうか、が争点となっている。
 検察側は冒頭陳述で初代さんの次女、角田瑠衣被告(30)が暴行を目撃していたとし「初代さんに腹を立てていた元被告の意向をくんで李被告が初代さんの髪をつかみ、頭を何度も激しく振った」と主張。
 弁護側は「瑠衣被告の話はうそ」と反論し暴行を否定。瑠衣被告ら娘2人は当時、日常的に初代さんを暴行し、意識不明となった際も隣に座っていたとして「2人から何らかの暴力があり、意識不明にさせた可能性が高い」とした。
 この日は瑠衣被告が証人出廷し、李被告の暴行を証言した。

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