尼崎連続変死 李被告「暴力ふるってない」 初代さん事件

2015/09/03 20:22

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理のいとこ李正則被告(41)の裁判員裁判第7回公判が3日、神戸地裁で開かれた。2009年6月に亡くなった皆吉初代さん=死亡時(59)=に対する傷害致死罪などの審理で、被告人質問があった。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 初代さんは08年3月に大阪市のパチンコ店の駐車場で、駐車中の車の中で意識不明となって入院し、死亡。意識不明に陥った原因とされる暴行について、李被告は「頭を揺さぶったことはない」と否定した。
 被告人質問で李被告は、自分が乗る車と、初代さんらが乗る車の間を行き来している何度目かに、自ら初代さんの異変に気付いたとした。初代さんの様子について「美代子に『なんか変やで』と声を掛け、初代さんの肩をぽんぽんとたたいたが、目の焦点が合っていなかった」と述べた。
 これまでの公判で、初代さんと同乗していた次女角田瑠衣被告(30)は李被告が暴行を加えたとしていたが、この証言について李被告は「うそをついていると思う」と主張した。

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