茉莉子さん事件 瑠衣被告側「美代子元被告の指示」 尼崎連続変死

2015/10/30 21:25

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理の娘瑠衣被告(30)の裁判員裁判第7回公判が30日、神戸地裁であった。2008年に尼崎市のマンションベランダの物置で相次いで死亡した仲島茉莉子さん=死亡時(26)、安藤みつゑさん=同(67)=両事件の審理が始まった。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 瑠衣被告は、茉莉子さん事件で監禁と殺人罪、安藤さん事件で監禁罪に問われている。
 茉莉子さん事件について、検察側は冒頭陳述で、元被告との監禁の分担や茉莉子さんの衰弱を認識しながら継続的に虐待した点を挙げ、「先に安藤さんが亡くなっても、被告は(茉莉子さんに)必要な栄養や水分を与えなかった」などと主張。弁護側は「元被告の指示で粛々とやっただけ」と反論した。
 安藤さん事件については、「物置をモニターで監視し扉の施錠をした」とする検察側に対し、弁護側は「元被告の意向に従った結果」と強調した。
 瑠衣被告は茉莉子さん事件で監禁についてほう助罪、殺人については監禁致死ほう助か傷害致死ほう助罪、安藤さん事件は監禁ほうう助罪にとどまると主張し、両事件で関与の程度を争う。

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