尼崎連続変死公判 瑠衣被告、姉への暴行を証言

2015/11/05 20:46

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理の娘瑠衣被告(30)の裁判員裁判第9回公判が5日、神戸地裁であった。2008年に尼崎市のマンションベランダの物置で相次いで死亡した仲島茉莉子さん=死亡時(26)、安藤みつゑさん=同(67)=両事件の審理で、監禁と殺人罪に問われた茉莉子さん事件を中心に検察側が被告人質問した。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 茉莉子さんは逃亡先の沖縄から尼崎のマンションに連れ戻され、元被告らから約5カ月間、虐待を受けた。「(元被告が)いつか許すと思ったか」と聞かれると、「正直思えなかった」と振り返った。
 茉莉子さんへの暴行についても質問があった。瑠衣被告は物置に監禁された茉莉子さんに食事を運ぶことが多く「無言で受け取った時は『いただきますも言えんのか』と蹴ったことがある」と述べた。
 この日は、元被告の養子で長男の角田健太郎被告(33)の証人尋問もあった。

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