尼崎連続変死公判 「美代子と姉見てやきもち」瑠衣被告一問一答

2015/11/05 20:53

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理の娘、瑠衣被告(30)に対する裁判員裁判第9回公判が5日、神戸地裁で開かれた。約5カ月間、マンションベランダの物置に監禁されて2008年12月に亡くなった姉の仲島茉莉子さん=死亡時(26)=に対する監禁、殺人罪などの審理で、被告人質問があった。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 検察側との主なやりとりは次の通り。
 -茉莉子さんは04年春ごろから06年12月ごろまで1度目の逃亡をしていた。連れ戻した直後、元被告は茉莉子さんにどう接していた?
 「私が思っていた以上に、すごく優しくしていたと思います」
 -暴力が振るわれるようになったのは、逃亡中にエステティックに行くなどしていたことが分かったから。どうしてそれがばれたのか。
 「私があら探しをしたからです。姉は美代子に『逃亡中は苦しかった』『フリーマーケットで服を買ったりやりくりしてた』とか、『逃げたことを悪いと思ってずっとふさぎ込んでました』などと言って、美代子もそれを信じていた様子だったんですけど、私は逃亡中にそんなしおらしい生活してなかっただろうなと思って、やりました」
 -あら探しをすることであなたは元被告にどうしてほしかったのか。
 「姉を嫌っていてほしい、姉に構わんとってほしいと思ってました」
 -何が不満だったのか。
 「正直、美代子と姉が仲良くしているように見えたことに焼きもちを焼いてしまったと思います」
 -焼きもちとは。
 「姉が逃げても私は1人でやっていけるし、私の方が角田家にちゃんとついて行っているし、絶対に逃げない。自分が大事に思ってるものがまた姉に横取りされると思ってました」
 -元被告がどう対応することを願っていた?
 「姉に愛想を尽かせて、出て行かせてほしいなと思ってましたが、そんなことはしないので、(茉莉子さんが)逃げ出すか、居づらそうになる状態になってほしいなと思ってました」

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