尼崎連続変死公判 瑠衣被告に「ざんげの気持ち持って」 康司受刑者

2015/11/20 18:41

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理の娘瑠衣被告(30)に対する裁判員裁判第14回公判が20日、神戸地裁で開かれた。2日半ベランダ物置で監禁されて死亡し、岡山県の海から遺体で見つかった橋本次郎さん=死亡時(53)=に対する事件の審理で、仲島康司受刑者(46)の証人尋問があった。 関連ニュース 80歳男性変死、殺人容疑で74歳妻を逮捕 神戸・西区 介護に悩み、首を絞めたか 神戸・西区の男性変死 死因は窒息死 首に強い圧力かけられた可能性 宝塚の商業施設で女性変死 個室トイレで従業員が発見

 仲島受刑者は、次郎さんの監禁が決まった際、「虐待されると思ったが、殺されるとは思っていなかった」と語った。自分が物置に監禁された時と比較して、飲食が一度もできず、手足の緊縛があった点を挙げて、「私よりも相当きつかった」とし、死亡前日の様子を「ふらふらで、2、3日で死ぬかもしれないと思った」と話した。
 次郎さんが監禁された2011年当時の角田家の様子も証言。家族全員で行動することが減少し、「パチンコのために長い時は1カ月近く家に帰らないことがあった。家に帰りたくなかった」と振り返った。
 瑠衣被告への思いを求められると、「私にも言えることだが、瑠衣にもざんげの気持ちを持ち続けてほしい」と話した。

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