尼崎連続変死公判 瑠衣被告、自供決意振り返る
2015/12/18 21:54
尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理の娘瑠衣被告(30)の裁判員裁判第23回公判が18日、神戸地裁で開かれた。事件全体を踏まえた被告人質問があり、同被告は一連の事件の自供を決意した意味を「元被告に真人間になってほしかった」と説明した。
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自供した2012年10月当時、元被告の罪が重くなる可能性があったことについて瑠衣被告は「やむを得ない」と振り返る一方、「とんでもないことをしてしまった」と恐怖感に襲われたという。
自供から2カ月後、元被告は兵庫県警の留置場で自殺した。一報を聞いた同被告は被害者や遺族に対して「卑劣」と憤ったが「(お母さんと呼んでいた元被告を)追い込んだかなと思い、泣いた」と明かした。
17日の鑑定人尋問で同被告は「元被告のマインドコントロール下にあった」と指摘された。被告本人は「私がどういう状態になっていたとしても、被害者には関係ない」と罪を受け入れる姿勢を示した。