尼崎連続変死 瑠衣被告の父で、被害者の親族でもある男性がコメント
2016/02/12 22:00
尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理の娘角田瑠衣被告(30)に対する裁判員裁判の判決公判が12日あり、神戸地裁は懲役23年を言い渡した。判決を受けて、同被告の父で、被害者の親族でもある男性(63)が代理人の弁護士を通じてコメントを発表した。全文は次の通り。
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「本日、私の娘瑠衣に対し、懲役23年の判決が出されました。
まずは、角田久芳さん、橋本次郎さんはじめ、一連の事件で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り致します。
判決については、厳粛に受け止めたいと思います。ただ瑠衣は、まだ高校生のころ角田美代子らに取り込まれ、常識では考えられない環境での生活を余儀なくされ、一連の事件に巻き込まれていったのです。そのような実態を、裁判所は考慮してほしかったと思います。
瑠衣の判決で、一連の事件すべての判決が出されたことになります。主犯格である角田美代子が死亡した今、裁判で真実を明らかにすることはできなかったというのが率直な感想です。裁判になった事件以外にも、角田美代子らの犯行によって被害を受け、命を落とされた方がおられます。捜査機関がもっと早くわれわれの訴えに耳を傾けてくれていれば、これほど多くの被害者は出なかったと思うと、本当に悔しい思いがしてなりません」