洲本5人刺殺事件 同居控えた孫「悔しい」毅さん夫婦の通夜
2015/03/17 11:56
多くの人が参列した平野毅さんと恒子さんの通夜=16日午後6時31分、淡路市中田
兵庫県洲本市で男女5人が刺されて死亡した事件で、亡くなった平野毅さん(82)と妻恒子さん(79)の通夜が16日夜、淡路市内の斎場で営まれた。遺族や地元住民、友人ら約150人が参列し、悲しみを新たにした。
参列者によると、祭壇に掲げられた2人の遺影は多くの白い花で飾られ、喪主を務めた孫の男性が「夏から同居するのを楽しみにしていたのに、こんなことになって悔しい」などと絞り出すような声であいさつ。会場内にはすすり泣く声が広がったという。
2人の知人の70代女性は「毅さんは農業にも一生懸命で、田んぼを守るのが生きがいのような人だった。亡くなったという実感がない。これからさみしさがわいてくるのだろう」と別れを惜しんだ。