洲本5人刺殺事件 浩之さん家族の通夜、参列者「何でこんなことに」
2015/03/17 11:56
平野浩之さんら3人の通夜会場を後にする参列者ら=13日午後6時51分、洲本市大野
兵庫県洲本市で男女5人が刺されて死亡した事件で、亡くなった平野浩之さん(62)と妻方子さん(59)、母静子さん(84)の通夜が13日夜、同市内で営まれた。遺族や近隣住民、友人ら約200人が参列。悲惨な事件に、参列者は一様に沈痛な表情を浮かべ、すすり泣く姿も見られた。
参列者によると、祭壇にはにこやかな表情の3人の遺影が飾られたという。喪主を務めた浩之さんの長男は「亡くなった3人の生き方にならって生きていきたい」とあいさつし、3人の思い出を語った。長女は泣き崩れ、親類に抱きかかえられていたという。
浩之さんと同じ職場で約15年間働いた南あわじ市の男性会社員(41)は、結婚式でスピーチをしてもらったといい「いろんな褒め言葉をもらってうれしかった。何でこんなことに…。つらいの一言です」と涙をぬぐった。
浩之さんの遺族は同日、県警を通じ「このたびの思いがけない出来事が残念で悲しくてたまりません。故人をしのんで静かに見送りたいと思います」とのコメントを出した。