兵庫・洲本連続殺人事件 5人の死亡を確認

2015/03/17 12:00

 9日午前7時15分ごろ、兵庫県洲本市中川原町中川原の平野浩之さん方で「家族が刺された」と110番があった。洲本署員が駆けつけたところ、家族3人が倒れており、心肺停止の状態で病院に搬送され、いずれも死亡が確認された。刃物で刺されたとみられる。さらに付近を検索中の警察官が容疑者宅に近い平野毅さん方で、80歳前後の男女2人の遺体を発見した。

 同署は殺人未遂容疑で近くに住む無職の男(40)を現行犯逮捕。同署によると、署員が衣服に血が付いた男を見つけ事情を聴くと、いったん刺したことを認めたが、逮捕後は「弁護士が来るまで話しません」と供述しているという。
 同署によると、浩之さん方で見つかった3人は60歳くらいの男女と80歳くらいの女性。女性2人は屋内、男性は屋外で見つかったという。いずれも刃物で刺されたような傷があった。家族とみられる女性(32)が通報し、けがはしていないという。
 近所に住む女性は「(容疑者、被害者のいずれとも)ほとんど面識はないけど、こんな静かなところで事件が起きるなんて」と声を震わせた。
 現場は洲本市役所の北西約3キロで、民家などが点在する地域。
 現場近くの洲本市立中川原小では午前9時から児童38人を音楽室に待機させ、授業開始を約1時間遅らせた。

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