胸中心に刺し傷など30カ所 洲本5人刺殺事件
2015/03/17 11:56
兵庫県洲本市で男女5人が刺されて死亡した事件で、無職平野達彦容疑者(40)=殺人容疑で送検=に殺害されたとみられる平野毅さん(82)夫婦について、司法解剖の結果、死因は失血死で、ともに胸を中心に約30カ所の刺し傷などがあったことが15日、兵庫県警への取材に分かった。
捜査関係者によると、平野容疑者の自宅から押収されたサバイバルナイフの刃と傷の形状に矛盾はないといい、県警は同様の傷があった平野浩之さん(62)親子3人も含めて、このナイフが使われたとみている。
県警によると、毅さん夫婦の死亡推定時刻はいずれも9日午前5時ごろ。2人とも胸などを中心に傷があり、抵抗した際にできる防御創もあった。妻恒子さん(79)の傷は心臓に達していたという。遺体はそれぞれ寝室のベッドの上で見つかっており、就寝中に襲われた可能性が高い。
浩之さん親子3人の死亡推定時刻は同日午前7時15分ごろで、県警は、平野容疑者が毅さん夫婦を殺害した後、約100メートル離れた浩之さん宅を襲ったとみて、詳しい経緯を調べている。