兵庫県が精神医療を検証 洲本5人刺殺受け検討委設置

2015/04/27 22:50

 兵庫県洲本市で男女5人が刺殺された事件で、逮捕された平野達彦容疑者(40)の両親が兵庫県の健康福祉事務所に相談していたことなどを受け、県は27日、精神保健の有識者らによる検討委員会を設置した。当時の対応を検証し、精神障害者への支援や医療のあり方などについて話し合う。

 委員は学識経験者や精神科医、県精神福祉家族会連合会副会長ら6人。5月に第1回会合を開き、年内にも報告書をまとめる予定。
 県は2004年に加古川市で起きた7人殺害事件後にも、同様の有識者会議を設け、05年1月に報告書を作り、県や県警、市町などが連携を強化してきた。検討委では、当時の報告書の内容も踏まえ、今後どのような対応が必要なのかなどを議論するという。(斉藤正志)

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