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神戸新開地喜楽館

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「寄席ではいろんな一門の人と会える。同じネタでもアプローチが違うなど、楽屋での雑談一つも勉強になる」と桂文之助さん=大阪市北区、天満天神繁昌亭
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「寄席ではいろんな一門の人と会える。同じネタでもアプローチが違うなど、楽屋での雑談一つも勉強になる」と桂文之助さん=大阪市北区、天満天神繁昌亭

 7月11日に開場が迫る神戸市兵庫区の演芸場「神戸新開地・喜楽館」。毎日昼席には上方落語協会の落語家が出演し、上方では大阪・天満天神繁昌亭に続く第2の定席となるが、興行の要は何と言っても番組づくり。今月、同協会会長に就任した笑福亭仁智さん(65)による新体制で、喜楽館担当委員会の委員長を担う落語家桂文之助さん(62)は「まだ私の中での思いやけど、実力ある若手を積極的にトリに起用することも考えたい」と語る。(松本寿美子)

 文之助さんは神戸市長田区出身。登場人物を愛らしく描くことに定評があり、2016年度の文化庁芸術祭賞で大賞を受けた。兵庫高校時代に落語家を志し、1975年、故・桂枝雀さんに入門。翌76年に閉館した新開地の演芸場「神戸松竹座」には師匠の鞄(かばん)持ちで訪れた記憶があるが「すでに私らの高校生の頃には、神戸の中心は三宮や元町に移ってて新開地は元気なかったから、お客さんも少なかった」と振り返る。

 それから40年余りを経ての演芸場復活。新開地での集客に不安の声もあったが、「繁昌亭が12年前に開場する際も、中心地の梅田から離れてることを心配する声は多かった。やってみな分からへん」と語る。

 喜楽館担当委員会は、桂あやめさんや桂三ノ助さんら地元ゆかりの落語家ら約10人で構成。開場後1カ月間は日替わりで多くの落語家が出演するが、8月13日以降は大阪と同様に月曜~日曜の週替わりの番組となる。

 上方の落語家は約270人。番組は、芸歴や一門が重ならないよう落語6席と手品などの色物2席で構成する。中でもトリは、夫婦や盗っ人ものなどネタの種類が他5席と重ならず、直前までの流れに関わりなく客席を盛り上げて終わらなければならないため、豊富なネタ数や高い技量が求められる。

 「芸歴20年でも、トリを務めるのに十分な実力のある人はいる。東京では若手真打ちと言われるが、そんな機会を神戸で作ってもいい。そしたら若いファンも呼び込めるのでは。私はトリ前でもかまへん。色物も神戸らしく洋物はどないか」と提案する。

 故郷での定席誕生に「寄席はバラエティーショーなので、彩りに富むように考えたい。イベントなど話題づくりもおいおい考えていかなあかん」と意気込む。

2018/6/30

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