新聞の配達網生かし荷物配送 神戸・北区の本紙専売所

2019/09/06 05:30

新聞配達用のボックスに荷物を詰める配達員=神戸市北区ひよどり台5

 頑丈そうな鍵付きボックスが取り付けられた新聞配達用のスクーター。いったい何を入れて運ぶのか-。 関連ニュース モルックやスラックライン楽しもう ニュースポーツ体験できるファングリラ 24日神戸 列島縦断、90歳の自転車旅再び 派手に転んでも「やめられるか」 神戸から鹿児島へ910キロ走破 <ランチどこいこ>洋食バルしもさわ(神戸市兵庫区) ビフカツセット

 本紙鈴蘭台南専売所(神戸市北区ひよどり台5)では、ネットなどで注文された荷物を物流会社から預かり、新聞の配達網を生かして届ける事業に取り組んでいる。夕刊配達が終わった午後5時から同9時までの間、同専売所、鈴蘭台専売所(同区鈴蘭台南町4)の担当区域内を対象に配送する。
 スクーターに備え付けられたボックスは高さ約55センチ。幅約65センチ。小さな荷物であれば10個は入るという。新聞の配達時も同じボックスに紙束を入れて運ぶといい、側面には素早く新聞1部を取り出すための小窓も備え付けられている。
 同専売所での荷物の配送は、全国の新聞販売店に先駆け、2018年6月から開始。現在は、県内のほかの本紙店舗や他府県地方紙などの販売店でも行われているという。
 「新聞配達で読者の留守の時間帯もある程度把握しているので、受け渡しはスムーズ」と同専売所の脇水均所長(60)。現在、スクーター4台のほか、大型の荷物であれば商業施設に新聞の束を配る軽ワゴン車2台で届けるという。
 配達員の男性(57)は「新聞を毎日配っているので、配達員と住人が顔見知り。安心して荷物を受け取ってもらえる」。今後は朝刊配達後の時間に配達する予定もあるといい、脇水所長は「読者に喜ばれるよう、新しい販売店のあり方を探していきたい」と話した(西竹唯太朗)

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