スポーツやBBQ、天空温泉… 多彩な施設で楽しんで 神戸・北区のホテル
2019/09/15 16:05
みのたにグリーンスポーツホテル全景=神戸市北区山田町原野
昼は里山の豊かな自然を満喫。夜は多くの星が輝く空を眺める。運が良ければ眼下に雲海を見ることができる日も。「みのたにグリーンスポーツホテル」(神戸市北区山田町原野)。甲子園球場8・5個分の約33万平方メートルの敷地には、テニスコート9面、野球場などがあり、美肌効果があるとされる温泉も人気を集める。未整備エリアにバーベキュー施設を造ったり、畑を整備したりする「谷上天空プロジェクト」が8月にスタート。山田の郷の新たなランドマークとして注目される。(喜田美咲)
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「10万坪の大自然をみんなで開拓!」をキャッチフレーズに、プロジェクトを手掛けるのは、北区で地方創生事業を行う「レストレーション」経営の森脇暉さん(28)。ホテルとコラボし、ステーキやシーフードが楽しめるバーベキュー施設をオープンさせた。今後は荒野を開拓し、オーガニックの野菜を育てる畑などを作っていく計画を練る。
9月末まで100万円を目標にインターネットで資金を募る「クラウドファンディング」を実施中で、13日現在、99万円が集まった。達成できれば、大自然を生かした釣り堀やカブトムシの飼育場の整備、完成披露パーティーの資金に充てる予定だ。
森脇さんは「谷上や箕谷を愛する地域の人や、ホテルの利用客らと意見を出し合い、自分たちの『あったらいいな』を実現できる場所にできれば」と力を込める。
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プロジェクト名にもあるように、前面に打ち出すのは「天空」。標高280メートルに建つホテルからは、山田の郷が一望できる。また、ラジウム・ラドンと呼ばれる珍しい泉質で、美肌効果があるとされる「銀河の湯」では、冬場の早朝、露天風呂から雲海が見られることもあるといい、「天空温泉」とも呼ばれている。
船員保険総合福祉センターとして1971年に開業した同ホテル。豊富なスポーツ施設を一般に開放し、再出発した2015年以降、兵庫県内外の学生やスポーツ団体など利用者の裾野は広がった。周囲の山へのトレッキングに出掛ける宿泊者も増えている。土俵も整備し、4年前から日本相撲協会の尾上部屋が春場所(3月、大阪)の宿舎として利用するようになった。
同ホテルの乙間久穂マネジャー(45)は「都心から近く、日帰りでも利用できるアクセスの良さが強み。大自然、スポーツ、バーべキュー…。それぞれの過ごし方を楽しんで」と話す。