有馬温泉の守護神祭る湯泉神社　“当選”祈願の御利益は…

　有馬温泉の守護神を祭る湯泉神社（神戸市北区有馬町）。有馬の湯につかり、神社へお参りすると、子宝に恵まれると伝えられ、全国からも参拝者が訪れる。一方、最近では、「とうせん」という読み方にあやかり、選挙の立候補者、予定者らが“当選”祈願に参拝する光景も見られるという。 関連ニュース 城崎温泉の盆踊り、継承へ映像保存　担い手高齢化、参加者減少で存続の危機　住民ら「苦肉の策」 城崎温泉舞台の新作演劇、「南河内万歳一座」の俳優と市民競演　戯曲賞受賞者が創作　豊岡で2、3日上演 ＜河合美智子の但馬漫遊記＞新温泉町のご当地検定に挑戦

　同神社は平安時代中期の９２７年に編纂された「延喜式神名帳」に紹介され、有馬温泉を発見したといわれる大己貴命と少彦名命などの神々が祭られる。毎年１月２日には、その年の初湯を神前に祭り、有馬温泉の繁栄と安全を祈願。温泉内のほとんどの入浴施設に同神社のお札が掲げられているという。
　同神社の別所敬介宮司（５４）は「最近でも選挙に立候補した候補者の参拝がありました。ただ、当選をかなえる場所ではなく、健康で自分の持つ力を存分に発揮できるようにお祈りする場。そのことをお忘れ無きように」と話す。（喜田美咲）